同人誌を作成して印刷会社に入稿するとき、データ不備が原因でトラブルになるケースが非常に多いです。
時間をかけて作成した作品が印刷のときにトラブルになるのは避けたいですよね。
小さな注意を心がけることでデータ不備によるトラブルを防ぐことができます。

今回は、よくあるデータ不備が原因で起こるトラブルを5点に厳選してご紹介します。

□トラブル1：サイズが合わない

注文した原稿のサイズと入稿したサイズが違う場合に起きるトラブルです。
発注したサイズと異なる場合、受け付けてもらえない恐れがあります。

ですので、入稿する原稿のサイズが発注するサイズと同じであるか確認しておきましょう。

□トラブル2：文字が切れてしまう

仕上がり位置の外側に文字が配置されている場合、印刷すると文字が切れてしまいます。
仕上がり位置のギリギリに配置されている場合も危険です。
文字が切れたり、余分な余白ができてしまったりします。

仕上がり位置に余裕を持って、文字を配置するように意識しましょう。

□トラブル3：塗り足しの不足

印刷された完成品を裁断するときに、紙の白い部分が出ないようにあらかじめ塗り足しをしておく必要があります。
裁断するときに、想定されていた仕上がり位置とズレて裁断される可能性があるためです。

そのため、塗り足しを少なくとも3mm以上しておくと安心です。
裁断に大きなズレが出ても差し支えないように、十分な塗り足しをしておきましょう。

□トラブル4：奥付の不足

奧付とは、同人誌を作成した団体、発行日、連絡先や出版会社を巻末に記す情報です。
奧付は、同人誌の出版物としての責任が誰にあるのか示すために必要になります。

連絡先は個人の連絡先ではなく、団体のメールアドレスやサイトアドレスでも差し支えありません。

□トラブル5：フォントが埋め込まれていない

PDFファイルの形式で、フォントが適切に埋め込まれていない場合は、文字化けや文字の位置がズレてしまうことがあります。
別のフォントに置き換わり、全く異なった文字感になる可能性もあります。

入稿前に、フォントがきちんと埋め込まれているか確認しておきましょう。

□さいごに

今回は、同人誌の入稿の際によくあるデータ不備が原因で起こるトラブルを5点ご紹介しました。

このようなトラブルがあった場合、データの差し替えや再印刷が必要になることがあります。
大きな手間をかけないために、入稿前に不備がないか注意しましょう。