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モアレの原因とその対策とは?|大阪の同人誌印刷所がお答えします
2018.12.21
モアレという言葉をご存知でしょうか。
モアレは、印刷物が規則的な模様が何らかの原因によって、意図しない不規則な模様となってしまうことを言います。
モアレの発生にはさまざまな原因が存在します。
この記事では、モアレが生じる原因と対処法についてご紹介します。
モアレとは
印刷物は、網点と呼ばれる小さな網状の点によって色を表しています。
この網点が、本来意図した通りの規則正しい配列や輪郭になっていない状態をモアレと呼びます。
モアレの原因とその予防策
データの拡大、縮小によるもの
一度トーンを張ったデータを回転させたり、拡大・縮小させたりすると網点の角度が変わるので、網点にアンチエイリアスという機能がかかります。
このアンチエイリアスは、境界線をぼやけさせる機能のことです。
アンチエイリアスによって発生したグレー部分がモアレの原因となります。
また、データに生じた歪みによりアミ点が不規則になり、モアレが発生する原因となる場合もあります。
トーンを張ったあとのデータの拡大や縮小を行わないようにすること。つまり、最終の仕上りサイズに合わせた正しいデータで作ることが大切です。
トーンの重ね張りによるもの
違う模様のトーンを重ねて張ると、干渉が起こり不規則な網点になるため、モアレが生じます。
トーンは重ね張りしないようにしましょう。
グレースケールのベタの上にトーンをのせる
グレースケールのベタは出力時にアミ点化されるため、のせたトーンが干渉し、モアレが発生します。
モニター上で確認したときは違和感なく見えることが多く、実際に印刷してから気付くという場合があるため、注意が必要です。
グレースケールには、トーンをかけないようにしましょう。
解像度が低い
解像度が低いデータの解像度を無理やりあげたデータでもモアレが生じる場合があります。
元々の画像の解像度が低い場合、解像度を上げても画像自体の解像度は変わらないので注意してください。
予防策としては、データに応じた解像度で原稿を作成してください。
適切な解像度とされる推奨解像度は以下の通りです。
フルカラー 350dpi
グレースケール 600dpi
モノクロ2階調 600dpi
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テスト印刷(試し刷り)のススメ
印刷所を変えた場合や印刷方式を変える場合、サイズの変更などで、モアレや色味などの印刷結果が不安な方へ、ホープツーワンでは、実際の印刷機を使用する「テスト印刷(試し刷り)」をお勧めしております。
印刷方式やページ数でお値段が変わります。また、大イベント期間中などはお受けできない場合もございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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最後に
今回は、モアレが発生する原因と対策法についてご紹介しました。
制作者の意図とは異なる模様となってしまうモアレを防ぐためには、モアレの原因を把握したうえで、対処していくことが大切です。
ぜひ、今回の記事を参考に、モアレを防いでみてください。
何かご不明な点がございましたら、株式会社ホープツーワンまでお気軽にご相談くださいませ。