同人誌を印刷するのがもっともっと楽しくなる!同人誌の印刷について、印刷する紙の選び方、同人グッズの制作、入稿に関して、皆様が気になるあんなことやこんなこと!お役に立つコラムを更新します!

ほおぷちゃんコラム

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同人誌を印刷する際に起きるモアレって?|同人誌を作る方へ

2018.09.07

同人誌を印刷する際に起きるモアレって?|同人誌を作る方へ

同人誌に限らず様々な出版物を印刷するとき、よくトラブルが起きます。
特に顕著に発生するトラブルがモアレです。
同人誌の作成を始めたばかりの方は、聞き慣れない言葉ではないでしょうか。

モアレという現象は、同人誌を作っているときにも起こる場合があります。
今回は、同人誌の完成までによく起こるモアレという現象についてご紹介します。

□モアレって?

モアレとは、意図せずに変わった柄が現れる現象です。
印刷の仕上がりのときによく見られます。
これは、同じ模様を繰り返し使用していたり、トーンを重ねて貼っていたりすることが原因です。

□モアレが起こるメカニズム

では、モアレはどのようにして発生するのでしょうか。
ここでは、モアレが起こるメカニズムについてご説明します。

印刷物は、一つ一つの模様がアミ点という小さなアミの目のような状態で印刷されます。
アミ点が重なることで、モアレは起こります。
この出力方式には2種類あります。
AMスクリーニング方式とFMスクリーニング方式です。

AMスクリーニング方式は、同じサイズと等しい間隔で並ぶアミ点を出力します。
FMスクリーニング方式は、AMスクリーニング方式とは全く正反対の方式です。
サイズがバラバラで間隔が等しくないアミ点を出力します。
AMスクリーニング方式では、アミ点が重なる状態が起きやすくなり、モアレが発生しやすいのです。

一方FMスクリーニング方式は、アミ点を細かくバラバラに出力します。
そのため、アミ点同士の重なりが起こりにくく、モアレが発生しにくい方式です。

□モアレが起こりやすい原稿

では、モアレが起こりやすい原稿とはどんなものでしょうか。
ここでは、モアレが起こりやすい原稿を2点ご紹介します。

*アンチエイリアスがかかっている

アンチエイリアスという言葉は、同人誌の作成を始めたばかりの方にとっては聞き慣れない言葉かもしれません。
アンチエイリアスとは、物体がぼやけている場合、背景と同化させるために輪郭を自然な形にすることです。

アミ点にアンチエイリアスをかけると、印刷時に薄い色が飛び、アミ点の形がつぶれてしまいます。
このアミ点の変化によって、モアレが起きやすくなります。

*アミ点の形と間隔が乱れている

トーンを重ね貼りしていると、印刷時にアミ点の形が変わったり、間隔が乱れたりすることがあります。
一つ一つのアミ点の形と間隔が乱れていると、全く異なった柄になり、モアレが発生しやすくなります。

□テスト印刷(試し刷り)のススメ

印刷所を変えた場合や印刷方式を変える場合、サイズの変更などで、モアレや色味などの印刷結果が不安な方へ、ホープツーワンでは、実際の印刷機を使用する「テスト印刷(試し刷り)」(有料)をお勧めしております。
印刷方式やページ数でお値段が変わります。また、大イベント期間中などはお受けできない場合もございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームはこちら

お電話はフリーダイヤル 0120-743-560(受付時間:9〜17時(土日祝除く)

□さいごに

同人誌を印刷したあとにモアレが発覚すると、データの差し替えや再度印刷をしなければならなくなります。
同人誌を作成する段階で、モアレが起きないように注意しましょう。

モアレについて適切な知識を持って、よく注意して同人誌を作ってくださいね。