文庫サイズの同人小説の作成をお考えの方で、文字数はどれくらいなのか気になっている方はいませんか。
そこで今回の記事では、文庫本の最適な文字数やページレイアウトについてご紹介します。
同人小説の作成をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

同人誌のサイズごとのページレイアウト

ここでは、同人誌のサイズごとのページレイアウトについてご紹介します。

文庫サイズ

縦書きの場合、行数は15から18行、文字数は38から42文字程度です。
また、1ページの最大文字数は、570から756文字程度が目安となります。
横書きの場合は、行数と文字数は縦書きと変わらず、1ページの最大文字数は608から756文字程度です。

新書サイズ

新書サイズでは、行数は14から16行、文字数は39から43文字程度です。
また、1ページの最大文字数は546から731文字程度が目安となります。

A5サイズ

このサイズの小説は、同人特有の文化でしょう。
行数は20から25行、文字数は10から25文字、1ページの最大文字数は1000文字程度という傾向があります。

さらに詳しくご説明していくと、4パターンのレイアウトがあります。

1つ目は、25文字×19行でフォントサイズは9.0ポイント、1ページ当たり950字です。
文庫本とほとんど変わらない文字数ですが、見やすいためおすすめですね。

2つ目は、25文字×20行でフォントサイズ9.0ポイント、1ページ当たり1000字です。
こちらも大きめな文字のレイアウトで、文字数は文庫本より少々多いため、読みやすく、おすすめでしょう。

3つ目は、29文字×23行でフォントサイズ8.0ポイント、1ページ当たり1334字です。
1つ目と2つ目よりも文字のサイズが小さくなったレイアウトです。
3つ目の文字数は、文庫本だと実現が難しいでしょう。
このレイアウトは、ページ数を減らしたいときにおすすめですね。

4つ目は、30文字×24行でフォントサイズ8.0ポイント、1ページ当たり1440字です。
文字数が1440字と、1ページにかなり文字を詰め込んだレイアウトです。
これ以上文字を詰めてしまうと見づらくなるため注意しましょう。

同人誌のサイズごとに、おおよその文字数をご紹介しました。
まずはこの範囲から大きく外れない数字で、設定すると良いでしょう。
そして、自分なりのレイアウトを見つけてみてください。

同人小説の最適な文字数はどれくらい？

同人小説を作成する上で、印刷することまで考えると、文字数をある程度計算しておく必要がありますよね。
ここからは、同人小説を書く上で目安となる文字数をご紹介します。

文庫本1冊当たりの文字数は10万字！

小説に文字数の決まりはありません。
ただし、市販されている文庫本は10万字程度のものが多いです。
文庫サイズで10万字だと、大体230ページ程度になるでしょう。
紙の種類にもよりますが、10万字書けば、程良く厚みのある文庫本を作れるということです。

原稿用紙に換算すると？

同人誌として作成した小説を公募に出す場合には、原稿用紙に出力した場合の枚数も考えておくと良いでしょう。
10万字の小説を原稿用紙に換算すると、250枚です。

しかし、小説によって程度は変わりますが、改行する必要がありますよね。
そのため、原稿用紙の枚数に指定がある公募に出す場合は、改行のことも頭に入れて文字数を決める必要があるでしょう。

同人小説の文字の大きさについてご紹介

最後に、同人小説の文字の大きさについてご紹介します。

同人小説を作成する上で、初心者の方がやりがちなミスが「文字が小さすぎる」というものです。
小さな文字で埋め尽くされた誌面は、緻密な雰囲気があり、本を作った人にこそ「大著を作り上げた」という喜びがありますが、それは自己満足である可能性が高いでしょう。

フォントサイズが8.0ポイント未満の本文は、読まれにくい傾向があるため注意が必要です。
本文に使う文字は、読者の年齢層を考えて決めるのがおすすめです。

児童向けには大きめの文字を、10代から30代までの方には標準的な大きさを、40代以降の方には再び大きめの文字にすることが望ましいです。

現在の出版において、本文のフォントサイズは9.0ポイントが標準的な大きさであるため、覚えておきましょう。

まとめ

今回の記事では、文庫本の文字数やページレイアウトについてご紹介しました。
小説を書くとなると、どうしても文字数を気にしますよね。
初期の段階で文字数を決められれば、原稿の計画も立てやすくなります。
ぜひ、今回の記事を参考にして、すてきな同人小説を作り上げてくださいね。