ほおぷちゃんコラム

同人誌を印刷するのがもっともっと楽しくなる!同人誌の印刷について、印刷する紙の選び方、同人グッズの制作、入稿に関して、皆様が気になるあんなことやこんなこと!お役に立つコラムを更新します!

同人誌デビュー必見!印刷時の綴じ方の選び方 ―無線綴じと中綴じ編―

2017.07.21

同人誌デビュー必見!印刷時の綴じ方の選び方 ―無線綴じと中綴じ編―

同人誌の印刷時に選択しなければならないことのひとつに、製本の綴じ方があります。一般的な本の綴じ方にはさまざまな種類がありますが、同人誌の印刷によく使用される製本方式は「無線綴じ」と「中綴じ」の二種類です。以下では、これまでに同人誌の作成にたずさわったことがないという方でも分かるように、「無線綴じ」と「中綴じ」の特徴についてご紹介します。綴じ方によって原稿の描き方も異なるため、同人誌を作成する前に確認しておくことが大切です。

無線綴じ

無線綴じ

無線綴じは、糸や針金を使用せずに本の背をのりで固めて綴じる方法です。別名、「のり綴じ」とも呼ばれる製本方式です。この綴じ方は、文庫本や小説などでよく用いられます。

無線綴じには、主に以下のような特徴があります。

耐久性が高い

厚みがある場合に、中綴じよりも耐久性が高い点が特徴です。

ページ数に制約がない

ページ数が多い本に適しています。そのため、ページ数に制約されることなく原稿の構成が可能です。一般的に、ページ数が多い本は無線綴じが選ばれる傾向にあります。

背幅を考慮する必要がある

無線綴じは、本の中身を完成させた後、それを包み、中身とつなぎ合わせるための表紙を別途作成する必要があります。この表紙部分の幅は、「背幅」と呼ばれます。無線綴じで印刷する場合は、背幅も考慮した上で表紙をデザインする必要があります。なお、背表紙があることで背文字をつけることができるため、陳列したときに本が選ばれやすくなるというメリットもあります。

ノド部分(綴じ部分)のレイアウトの工夫が必要

ノド部分(綴じ部分)のレイアウト

無線綴じはページを完全に開ききることができないので、絵や図柄を見開きで配置すると綴じ部分が隠れてしまい、不自然な仕上がりになる場合があります。そのため、無線綴じで作成する際にはメインの被写体や人物の顔がノド部分をまたがないよう工夫してレイアウトする必要があります。

中綴じ

中綴じ

中綴じは、二つ折りにした紙の折り目の部分を針金で留めて綴じる製本方式です。開きやすく、読みやすい中綴じは、取扱説明書や薄型の週刊誌・パンフレットなどによく用いられます。

中綴じには、主に以下のような特徴があります。

1枚の紙に4ページ分が印刷される

中綴じは、本を開いた状態で重ねて真ん中をステープラで二箇所留めるため、本のページ数が4の倍数で構成される必要があります。どうしても割り切れない場合は無線綴じに変更するか、中綴じにこだわりたい場合は最後のページを印刷なし(白紙)のページにする方法があります。

見開きのレイアウトに向いている

本のノド部分まで開ききることができるため、イラストを紙面いっぱいにレイアウトすることができます。

中綴じができる厚さに決まりがある

中綴じは針金で確実に綴じることができる厚さまでしか対応できず、厚みのある印刷物には不向きといえます。目安としては、16ページ以下の冊子の場合は中綴じがおすすめです。それ以上のページ数になるのであれば、ページ数が多くても高い耐久性を保つことができる無線綴じがおすすめです。なお、印刷会社によっては中綴じができるページ数が決まっている場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。

 

無線綴じと中綴じは、どちらも同人誌によく使用される綴じ方法です。なお、綴じ方法以外にもこだわりたいという方は、角丸加工などのオプションが選択可能です。角丸加工は、本の小口(背を除く三方)側の角を丸くする加工です。他の本とは異なる、インパクトのある一冊へと仕上がります。

同人誌の印刷の際には、印刷物のページ数や耐久性、見栄え、さらには予算など、重視したいポイントに合った綴じ方法やオプションを選ぶことが大切です。