同人誌を印刷するのがもっともっと楽しくなる!同人誌の印刷について、印刷する用紙の選び方、同人グッズの制作、入稿に関して、皆様が気になるあんなことやこんなこと!お役に立つコラムを更新します!!
知らなきゃ損をする!?同人誌印刷のモアレとは?
2019.07.29
「印刷会社からモアレの修正を頼まれたけど、モアレって何?」
「なぜモアレが起こるのか分からないから解決策を教えてほしい。」
こういった思いをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
同人誌を書き終えたと思った後に、モアレのせいで作り直しになるのは嫌ですよね。
そこで今回は、モアレの原因と対策について説明します。
□モアレとは?
モアレとは、絵を印刷する際に、元の絵とは異なる模様が出現する現象です。
絵を拡大すると、アミ点という点が無数に並んでいます。
これを遠くから見ると、1つの色にしか見えません。
しかし、綺麗な点と同じ感覚で並んでいるはずのアミ点が不揃いや崩れているときにモアレは起こりやすいです。
□モアレの原因と対策
モアレを防ぐには、8つの注意点があります。
*原稿は原寸で作る
完成品がA5であれば、A5サイズで内容を作りましょう。
画像も同様です。
*拡大と縮小はいけない
画像を拡大・縮小、解像度変更や回転をすると、アミ点の位置が不揃いになる可能性があります。
一度トーンを貼った後は、画像の加工処理は避けてください。
*トーン原稿のスキャン
トーンを貼った紙媒体の絵をスキャンすると、モアレになる可能性が高いです。
トーンを貼るときは、スキャン後にデジタル上で行うか、手書き単体で貼りましょう。
また、スキャンをするときは、アミ点がボケないように高解像度にすることをおすすめします。
*トーンを重ねて使う
トーンが重なると、一部のアミ点が濃いことや不揃いが起こります。
例えば、グレーベタの上にトーンを貼ってみます。
すると、グレーベタはアミ点に変換されるため、互いのアミ点が重なり、モアレが起こります。
*細かい網目模様
ネクタイのストライプや網目模様のように、隣り合う色の距離が非常に近いときに起こりやすいです。
隣り合うアミ点が重なることや不揃いが起こります。
*グラデーションやトーン濃度
グラデーションやトーン濃度を途中で変更しないでください。
もともと、絵の上にあったアミ点と重なります。
□まとめ
今回は、モアレの原因と対策について説明しました。
モアレは、本来の絵とは異なる色合いが現れる現象です。
その原因は、色を構成する細かいアミ点が重なることや不揃いで起こります。
モアレを防止するには、完成品と同じ紙のサイズで作業を進めることやトーンを貼った後は画像の加工をしないことなどがありました。
モアレは、事前に起こることは予想しにくいです。
同人誌を書く際は、こちらの記事を読み返してみてはいかがでしょうか。